アスパラガス農家で1000万円の収入も可能?長崎県平戸市

アスパラガス
先日、フジテレビで田舎で1000万プレイヤー -都会を離れて稼ぐ人たちに第7世代芸人たちが突撃!- という番組が放送されました。

ロッチの中岡さんが、長崎県平戸市で農業をされている前川耕市さん(64歳)を訪ね、アスパラガス栽培について、あれこれインタビューしていましたよ。

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新規就農にうれしい補助金制度

アスパラガスの生産量の統計を調べてみると、1位は北海道、2位は佐賀県、3位は長野県、長崎県は4位です。

前川さんの家は、長崎県平戸市にある、松浦鉄道西九州線のたびら平戸口駅で下車します。

鉄道ファンにとってはよく知られているのかもしれませんが、たびら平戸口駅は、なんと日本最西端の駅だそうです。

前川さんは、アスパラガスの他にも、巨峰、シャインマスカット、イチゴを栽培しています。

昨年の平均キロ単価は1,257円!

ちなみに、イチゴ1,523円、ネギ432円、トマト308円、ジャガイモ122円、大根61円。

アスパラガスは、イチゴに次いで高級なんですね。

アスパラガスはビニールハウスで栽培され、1年のうち10カ月もの間収穫が可能なんです。

前川さんの収入は、アスパラガスで700万円(ビニールハウス1棟当たり100万円×7棟)、その他の果物で300万円、合計で1,000万円になるそうです。

前川さんによると、アスパラガス栽培もたいして難しくないそうで、言う通りに作業すれば、誰でも上手くできるようになるとか。

ただし、軌道に乗るまでに5年はかかるそうですよ。

というのも、アスパラガスの茎葉を大きく育てるのに1~2年かかるらしいんですね。

数年分の生活費を用意しておかないと、大変そうです。

しかも、ビニールハウス栽培なので、初期投資がかなり必要です。

でも、国から最初に150万円、平戸市から年間90万円の補助が2年間受けられます。

さらに、ビニールハウス一棟建てるのに約250万円かかりますが、平戸市から8割(200万円)の補助があるとか!

これは助かりますね。

若者の確保や、大きなスーパーと取引できるような数量を確保するために、こうした手厚いサポートがあるんです。

平戸市の補助金の詳細はこちら↓

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支援体制・助成制度のご紹介。「平戸Nova」は長崎県平戸市で、新規就農を考えられている方に向けた情報を掲載しています。平戸での疑問・不安を少しでも解消するために、サポート体制や、将来像をシミュレーション形式でわかりやすくご紹介いたします。

アスパラガス栽培の作業内容は?

アスパラガスの収穫は、1月から10月まで

11月と12月はやることがないので、ゆっくり休んだり、旅行したりできるそうです。

収穫シーズンでも、作業は朝6時から9時までと、16時から18時までの2回なので、10時から15時の間はゆっくり休憩できるそうです。

収穫作業も、車輪のついたイスに乗って移動しながら収穫していました。

初体験の中岡さんも、専用のハサミでチョキチョキと簡単に収穫していましたよ。

アスパラガスは地中に茎が伸びていき、新しい芽が次々と生えてきます。

成長も早く、1日で10cm伸びることもあるそうです。

収穫したら、サイズを揃える選別作業の後で出荷作業をします。

なんだか簡単そうですが、テレビ向けに大変なことはあまり言わなかったのかもしれません。

アスパラガス農家を増やしたい

イチゴは、手詰め作業が大変で、夜の9時から10時までかかっていたそうです。

アスパラガス栽培を始めて本当に良かったと言っていました。

アスパラガスに力を入れるようになったきっかけは、台風の被害にあったからです。

当初は、メロン、イチゴ、アスパラガス、大根を栽培していました。

昔は台風の威力がすごく、4つあったビニールハウスのうちの1つが、ベシャーっと畳を敷いたようにつぶれてしまったそうです。

そのビニールハウスをそのままにしていたら、アスパラガスの芽だけが出てきたんです。

アスパラガスの生命力に感動して、ビニールハウスを建て直し、アスパラガスを増やしたそうです。

アスパラガスは災害にも強いんですね。

元々イチゴ栽培で高かった収入が、さらに安定してきたんです。

年収1,000万円以上を15年以上キープしているとか。

平戸には、前川さんのようなアスパラガス農家がたくさんいるそうです。

例えば、前川さんの弟子の田中守さん(28歳)は、アスパラガスを始めて3年目で、売り上げが500万円くらい。

前川さんによると、あと2年で1,000万円の収入になるといいます。

仲間を増やし、アスパラガスの出荷量を増やし、市場での力をつけたいんだそう。

「農業をしたいという人が全国から集まってくれれば大歓迎!みんなで育てていこうと思っているんです。」

 

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まとめ

農業というと、早朝から夜遅くまで作業しているというキツいイメージがあります。

ビニールハウスや、農業機械などの設備投資にもお金がかかりそうですし。

でも、よく調べてみると、補助金を活用したり、農家の方々のサポートがあったりと、新規就農しやすい環境が整っている自治体も多いのかもしれませんね。

でも、自然災害や病害虫の被害にもあうかもしれませんし、甘い考えでは上手くいかないでしょう。

農家になりたい方は、きちんと調べて、先輩農家の話を充分に聞いた上で判断してください。

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コメント

  1. 窪田征司 より:

    アスパラ栽培の現況がよく理解できました。日本農業の再生に欠かせない新規参入の問題点がどこにあるかへの疑問を持ちながらの取材もお願いしたい。農業固有の問題点は、初期投資負担と採取収穫までの時間差です。この二つの問題点をどう乗り越えてこられてきたかが問題です。新規参入者を増やす国の課題でもあります。アスパラには初期投資のハウス施設と収穫までに少なくも2年かかるという二つの壁があり、これらの新規参入障壁をなくす支援があれば新規参入しやすく、新規参入者を増やすことができるように思います。そんな農業への新規参入障壁をなくす手段の提供はできないかとの課題を持って取材されると新たな視点が見つかるように思います。

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