フジテレビの番組「田舎で1000万プレイヤー -都会を離れて稼ぐ人たちに第7世代芸人たちが突撃!-」で、アスパラガスを栽培して1,000万円の年収を得ている農家の方や、ハトを飼育して1,000万円の年収がある人のことを書きました。
その番組で、すっぽんを養殖して年収1,000万円を得ている人もいたんです。
すっぽんを養殖しているのは、南国の沖縄県八重瀬町在住の島袋哲浩さん。
事務所は、沖縄らしい築70年の古民家を改築したもので、敷地にはプールのような金属製の水槽がたくさん設置しています。
すっぽん養殖の現状
すっぽんという生き物は、成長するのが遅いらしく、餌代がすごくかかるそうです。
そのため、すっぽんの単価は高く売れるようです。
キロ単価で比べると、鯛は約1,000円、マグロは約2,500円なのに対し、すっぽんは約5,000円~8,000円の値段がつくそうですよ!
もう何十年も前に一度食べたことがありますが、マグロより高いとは知りませんでした。
現在、沖縄でのすっぽんを養殖している業者は2軒のみ。
島袋さんの1日の仕事は3時間ほどで、餌やり、出荷、産卵したすっぽんの卵の回収等。
なんか簡単そうに見えますが、生き物が相手ですからね。
何かと注意をはらって養殖されていると思います。
沖縄のパイナップルを食べて育つ“沖縄パインすっぽん”
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野生のすっぽんは、いろいろなものを食べる雑食性なので、身が硬くて臭いそうです。
他の養殖業者は市販の餌を与えますが、島袋さんが与える餌は魚粉に水と魚の油、さらに沖縄産のパイナップルを混ぜて作るオリジナルの餌なんです。
島袋さんは、沖縄パインすっぽんという名前でブランド化し販売しています。
普通のすっぽんだと炊き上がるのに20~30分かかりますが、沖縄パインすっぽんだと10分ですむのだそうです。
たった10分なら、お客様を待たせなくてすみますよね。
しかも、パイナップルを餌に混ぜている効果で身が柔らかくクセが少ないんですね。
すっぽんが苦手な人でも、沖縄パインすっぽんを食べてすっぽんが好きになったという人もいるそうです。
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そしてなんと、沖縄パインすっぽんは刺身で食べても美味しいそうです。
こうして、島袋さんは他のすっぽんと差別化をはかっているんですね。
成長が早い沖縄のすっぽん!
すっぽんって、寒い時期は冬眠をするのだそうです。
本土では餌を食べない冬眠時期が半年以上あるため、その間は成長できないんです。
でも、暖かい沖縄ではほとんど冬眠しないので、本土に比べて早く育つんです。
出荷できる大人のサイズのすっぽんに成長するのに、本土では2~3年かかるところ、沖縄ではたった11ヶ月ですむんですね。
これでは、南国で養殖する方が圧倒的に有利じゃないですか!
本土では、冬眠しないようにするため、ヒーターやボイラーで水温を調節するので、年間400~500万円もの燃料代がかかるそうですよ。(;´Д`)
すっぽんは、5月から9月までの産卵期に1日平均120個の卵を産むのだそうですが、孵化する確率はたった1~2割。
島袋さんは孵化の確率を上げるために、卵の白い部分(白色と肌色に分かれている)を上にして砂の上に並べるのだそうです。
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この作業をするだけで、孵化する確率が4割ほどにアップ!
まとめ
沖縄県八重瀬町で沖縄パインすっぽんを養殖している島袋さんのことを書きました。
ハナコの岡部さんが取材していましたが、沖縄パインすっぽんのことをえらく気に入っていましたよ。
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温暖な気候と、パイナップルを餌に混ぜて育てる沖縄パインすっぽんは、柔らかく美味しい上に、調理時間も短くてすむなんて、すっぽん料理の店にとってもありがたい存在ですね。
僕も沖縄に行った際には、沖縄パインすっぽんをぜひ食べてみたいと思います。
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