高級自転車を何台も盗み、ネットで売っていた男が逮捕されたというニュースが流れました。
2018年の全国自転車盗難件数は、警視庁の発表で35,394件でした。
ということは、毎日97台も盗難にあっている計算になりますね。
自転車盗難の発生場所は主なもので、住宅が42.1%、道路上が25.9%、駐車場・駐輪場が25.2%となっています。
意外にも、住宅がトップなんですね。道路上での盗難が一番多いのかと思っていました( ゚Д゚)。
自転車泥棒は、無施錠の自転車や開錠しやすい自転車を狙っているものと思われます。
1万円を切る自転車もありますが、中には1台数10万円とか100万円を超える高級自転車もあります。
そんな高価なものを人目にさらしておくのですから、持ち主も何らかの盗難対策はしてあると思います。
でもどうして、多くの被害が出るのでしょうか?
盗難にあった自転車の鍵の種類
高級自転車の場合、持ち主は当然鍵をかけていたと思いますが、盗んだ男はダイヤル式のワイヤー錠(チェーンロック)の高級自転車を狙っていたようです。
なぜ、ダイヤル式のワイヤー錠(チェーンロック)の高級自転車を狙っていたのかというと、鍵をかける時は自転車のフレームとホイールにワイヤー錠を通し端と端を連結させますよね。
そして4桁の番号を適当に動かすとロックされます。
開錠する時は、4桁の数字を合わせますよね。
でも、中にはめんどくさがりの人がいて、下1桁しか動かさないらしいのです。
ということは、開錠する時には下1桁の数字だけを10回試せば鍵が開けられるということです。
短時間で開錠できるので、盗む方からすればリスクの少ない方法ということになりますよね。
大事な愛車を盗まれないようにするには、面倒でも4桁の数字を全部動かすようにしましょう。
自転車の鍵の種類
では、自転車の鍵にはどんな種類があるのでしょうか。
主な鍵のタイプだけ紹介します。
箱錠・前輪錠・前鍵
僕が子どもの頃の自転車はこの箱錠でした。
棒を押し込めば手軽にロックできますし、鍵を差し込むだけで錠がはずれます。
でも鍵が単純なので、ピッキングされやすいし、ドライバーがあればすぐにはずされてしまいます。
一番盗まれやすいタイプなので、現在は使われてる自転車はないのかもしれません。
リング錠・馬蹄錠
ママチャリには、あらかじめリング錠・馬蹄錠が付いている自転車が多いと思います。
レバーを動かすと手軽にロックできます。
箱錠と同じように鍵を差し込むだけで錠がはずれます。
でもやはり、ドライバーがあればすぐにはずされてしまいますね。
U字ロック
U字ロックは極太なので、切られる心配はありません。
ただ、重いので持ち運びは大変ですが、ブラケットという自転車のフレームにU字ロックを取り付けることのできる部品を用意すれば、持ち運ぶ必要はありません。
フレームとホイールに通して使用しますが、自転車ごと盗まれる心配はあります。
アームが長いタイプのU字ロックで固定物に通す地球ロックがおすすめです。
ワイヤー錠(チェーンロック)
フレームやホイールと固定物に通して、持ち去られるのを防ぎます。
ただ、細いワイヤーだと、簡単に切断されてしまいます。
前述したように、ダイヤル式のワイヤー錠(チェーンロック)は、下1桁だけ動かすのではなく、4桁の数字を全部動かしてロックしましょう。
警視庁で推奨されている方法
警視庁ではツーロックと地球ロックが推奨されています。
鍵が一つよりは二つの方が開錠に時間がかかるため、盗まれる確率が減ります。
種類の違う鍵の方が効果を発揮するようです。
また、駐車場などの固定された構造物にワイヤー錠やU字ロックを通してロックすることを地球ロックといい、盗まれにくくなります。
ただし、路上の金網フェンスやガードレールにロックすることは禁止されています。
ワイヤー錠などを二重に巻くとさらに盗まれにくくなります。
まとめ
有酸素運動による健康効果やダイエット効果などで、ロードバイクに乗る女性も増えてきました。
せっかくの愛車の盗難を防ぐためにも、盗難対策はしっかりと行っていきましょう。
自転車は価格の安いものから高価なものまでさまざまですので、安い自転車に高価な鍵を用意する必要はないと思います。
その自転車の価格に見合った鍵を用意して、盗難防止に備えましょう。
いくら厳重にロックしていても、プロの手にかかれば開錠されてしまうかもしれませんが、盗まれる確率は減ります。
コメント