歌手のさだまさしさんが、2018年7月の西日本豪雨で被害の大きかった愛媛県西予市野村町の避難所を訪問しました。
野村小学校に避難していた被災者を歌で励ましたり、義援金100万円の贈呈や、ホコリっぽいだろうからと飴やタオル、長崎名産のカステラなどを配ってくれたりもしました。
そのさだまさしさんが、再び野村町をNHK の「今夜も生でさだまさし」という番組で訪れるようです。
しかも、避難所になっていた野村小学校から放送されるんですね。
2020年3月1日午前0時35分からの生放送です。
2年前に野村町を訪問した時に会ったファンの三井大河君にはまた会えるんでしょうか。
大河という名前は、さださんの歌詞から名付けたそうです。
両親もさださんのファンだということでしょう。
生放送で大人気!「今夜も生でさだまさし」
「今夜も生でさだまさし」は、毎月さださんが全国各地をまわって深夜に生放送するという、まるでラジオ番組のようなゆるい雰囲気の番組ですね。
深夜にもかかわらず、会場にはいつも大勢の観客が詰めかけています。
コンサートでもおなじみの軽妙なトークで観客を沸かせますよね。
トークを熱心に聴いて、歌が始まるとトイレに行くというファンの方もいるくらいです。
さださんの人気は、相変わらずすごいものがあります。
僕の母もさださんのファンなので、母を連れて行こうかと思いましたが、募集は2月14日で締め切っていました。
そりゃそうですよね、いきなり当日に行っても観覧できるわけがありません。
豪雨被害の大きかった愛媛県西予市野村町
2018年7月7日に広島、岡山、愛媛など広い範囲に被害をもたらした西日本豪雨ですが、愛媛県西予市野村町でも多くの家屋が浸水し、5人の尊い命が失われました。
中心部の民家や商店、工場の2階まで水位が上がっていたそうです。
僕は野村町に一度しかボランティアに行っていないので偉そうなことは言えませんが、道路や家と家の間には泥がたまり、地元の皆さんは家財の片づけ作業を行っていました。
うだるような暑さの中、僕も泥をかき出す作業をしましたが、水を飲んでも飲んでものどの渇きは収まらず倒れそうになりました。
でも、被害を受けた住民の皆さんのことを思い、懸命に作業を続けました。
野村町の恒例行事「乙亥大相撲」
野村町は相撲が盛んな地域で、野村中学校や野村高校には相撲部があり、子どもたちは小さい頃から相撲に親しんで育ちます。
関脇まで昇りつめた玉春日関は地元野村町の誇りです。
現在は引退して片男波部屋の師匠になりましたが、現役時代は突き押し相撲を武器に数多くの金星をあげました。
野村町では「乙亥大相撲」という伝統的な行事が江戸時代から100年以上続いており、毎年11月に2日間にわたって行われます。
<乙亥大相撲>昨日と本日、第163回乙亥大相撲が開催されています。会場は国技館を模して造られた愛媛県西予市の乙亥会館。#sumo pic.twitter.com/TyWFRhicEU
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) November 24, 2014
小学生から社会人やプロの力士まで幅広い世代での取組があり、プロとアマが対戦する唯一の相撲大会だそうです。
この乙亥大相撲の舞台となっていたのが2005年に完成した「乙亥会館」という施設でしたが、2018年の豪雨被害で2018年と2019年は使用できず、別の施設で行われました。
乙亥会館のホールで相撲が行われる際には、壁の収納から土俵がスライドして出てくる仕組みになっていました。
愛媛国体、相撲競技の会場、乙亥会館の土俵です。 pic.twitter.com/OKhqiVJiTF
— shigihara (@shigihara) October 5, 2017
「カロト温泉」という温浴施設もあり、何度か利用したことがあります。
乙亥会館が一日でも早く復旧することを願っています。
まとめ
歌手のさだまさしさんの野村町再訪問、野村町出身の力士「玉春日関」、野村町の伝統行事「乙亥大相撲」、野村町のシンボル「乙亥会館」のことについて書きました。
3月1日には、さださんの歌とトークで野村町の住民の皆さんに楽しい思い出を作ってくれることでしょう。
現在流行している新型コロナウイルスの影響で中止になるかもしれませんが、僕も忘れずに「生さだ」を観ようと思います。
乙亥会館の復旧も大事ですが、大切な人を亡くされたり家屋を失ったりした住民の皆さんの心の回復も願っています。
追記
新型コロナウイルスの感染が止まらない中、さだまさしさんが野村町までやってきてくれました。
生放送は決行されましたが、観覧客は無しというプロ野球の無観客試合のような様相ですね。
愛媛県はまだ感染者は発表されていませんが、危険を冒して駆けつけて来てくれたさださんには感謝したいと思います。
寒い体育館で、1時間半もしゃべったり歌ってくれましたが、せっかく観覧券が当選したのに会場に行けなかった人たちは残念でしょうね。
でもまた7月に歌いに来てくれると、さださんが言ってました。
2年前に被害を受けた乙亥会館の修復が終わるとのことで、そこでコンサートをしてくれるそうです。
避難所で会った三井大河君とは、三井君が通う中学校で再会して話をされたようです。
三井君は素朴な田舎の中学生といった雰囲気でしたが、将来建築士になって、野村町の再建に尽力したいとのこと。
立派な志を持った少年ですね。
とりあえずは、間近に迫った高校受験を突破したいと言っていました。
不安なニュースばかり流れるこの頃ですが、さださんのトークと視聴者のハガキで心がほっこり温まった時間でした。
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