愛媛県伊方町にある県立三崎高校の2020年4月の入学生の数が、昨年の2倍近い57人になりました。
ローラさんが、1月29日にフジテレビのBACK TO SCHOOL！という番組において、四国の一番西にある三崎高校で高校生と一緒に3日間授業を受けて、地元の新しい特産品を作ったという内容の放送がありました。
今日の夜9時にBack to school がほうそうされるよ！！ 愛媛の、ある高校で2泊3日をすごしたの！ ぜひみてね☺️💕 pic.twitter.com/yxDkEkTt8q
— ROLA (@RolaWorLD) January 29, 2020
放送日以前に入学の受け付けは終わっていたので、ローラさん効果で新入生の数が増えた訳ではなさそうです。
過疎化で生徒数が減少していた三崎高校
以前の記事でも書きましたが、愛媛県の西の端に位置する三崎高校の全校生徒数はわずか84名でした。
2019年度の入学生の数が30人で、3年連続で入学生が40人以下だったので分校になる予定でしたが、文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の指定を受けたため、研究期間の３年間は特例として分校化を免れました。
生徒みずから作った「せんたん部」では、海岸に流れ着いた漂着物で作った「漂着物アートフェスティバル」、「佐田岬ジャンボリー」、県内外の高校生や大学生を招いて行った「せんたんミーティング」など、様々な活動をしています。
恋愛映画を撮影したことも！
BACK TO SCHOOL！に出演していた生徒さんも、「せんたん部」だったんですね。
三崎高校は、生徒数を増やす取り組みとして全国から生徒を集めることにしたんです。
高校のすぐ近くに、まかない付きの寄宿舎も整備しました。
平日の食事代込みで月に15,000円という破格の金額です。
入学時には、地元で使える5万円分の地域振興券ももらえるんです。
また、遠くからバス通学する生徒に対しては、バス代の半額を補助しています。
電子黒板、オンライン学習支援システムの導入などの学習環境も整えました。
「輝く未来を咲かせよう」という意味で名付けた「未咲輝塾（みさきじゅく）」という公営の塾を校内で始めました。
意欲的に勉強したい生徒に、3人の先生が学力向上のためのサポートや自己実現をするための進路相談などをしています。
そういう先生や生徒、地域の方々の努力が実って、今年度の新入生が倍増という結果になったんだと思います。
休業旅館を臨時の寮に整備
入寮希望者が39人いるのに対して、既存の速見寮は空きがほぼ無いそうです。
入寮希望者の増加に対応するため、伊方町は町営の寮を建設していますが、完成は2021年春の予定なので、それまでは地元の休業している旅館を借り上げて臨時の寮に整備しました。
その旅館は海に面しているため、窓から大分県との間の豊後水道が眺められ、落ち着いてじっくり勉強に取り組める環境だと思います。
三崎高校の同窓会のメンバーや先生たちで旅館を大掃除し、新入生を迎える準備をしたそうです。
畳も一枚ずつはがして、きれいに掃除したそうですよ。
まとめ
愛媛県伊方町にある県立三崎高校の新入生の数が昨年に比べて倍増し、他県からやって来た生徒が住むための寮を、地元の休業している旅館を利用するというニュースを紹介しました。
三崎高校の生徒さんたちは、来年の春に完成する予定の新しい寮が待ち遠しいでしょうね。
新型コロナウイルスの暗いニュースが多い昨今ですが、過疎化が進んでいる伊方町の活性化に期待できそうな、明るい話題でした。
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